「ただいま」
「おかえり」
「なんか、気がつけばすっかり年末だよな」
「そうだね。もう残り2ヶ月だ」
「街でもクリスマスソングが流れてたよ」
「そりゃあもう、これくらいの時期からクリスマス戦略を練らないと、戦線に生き残れないからね」
「どこの中小企業診断士だよ・・・。俺が言いたいのはそういうことじゃなくて、服装や気温だけじゃなくて、音楽や食べ物にもしっかりと季節感があるなってことだよ」
「まぁそれは個人のイメージによるだろうけどね。例えばTUBEやサザンが夏の曲を歌っていたとしても、大好きな人にそれをクリスマスプレゼントとしてもらったら、その人にとってTUBEやサザンはクリスマスの音楽になるんだろうしね」
「まぁ確かにそういう面はあるかもな。音楽ってのは、聞く側のバックグラウンドも重要ってことだな」
「そう。音楽に限らず、表現というものは送り手も聞き手も何かしらのバックグランドを感じないと、そこには何も生まれないよ」
「むむ。冒頭からいきなり深い話を・・・」
「しかしながら、クリスマスにTUBEやサザンのCDをプレゼントするのはどうかと思うからやめておきたまえ。さ、質問だ」
「贈らんわい!(笑)・・・ほれ」
「『次の誕生日に欲しいものは、なんですか?』」
「プレゼント繋がりで、わざとか・・・?」
「いや、本当に偶然だ」
「誕生日に欲しいもの???う〜ん、なんだろな・・・。っていうか、俺の誕生日6月だから、そんな半年前から考えられんわ。(笑)」
「まぁ確かにそうかもしれないね。なら、その時くらいまできっと保っているであろう君の欲望を話してくれたまえ」
「いやらしい言い方すんな!(笑)なんだろね〜。っていうか、誰がくれる設定なの?」
「誰でも」
「そんな人によって違うだろーよ!」
「よし。ならば私にしよう。私ならばどんなものでも手に入れることができる」
「ホントかっ!」
「今の話だよ。そうでもしないと進まないだろう」
「なんだ・・・。ならぶっちゃけなんでもいいってことだな。お前なら遠慮はいらないし」
「・・・」
「半年先もきっと欲しいであろう物・・・。あ、マッサージ機かも」
「マッサージ?」
「そうそう。あの電動で動くのあるやん?よく旅館とか銭湯とかにあってさ。あれが欲しい」
「いくらくらいの物なんだい?」
「大体20万から100万かな」
「・・・そんなものを人から誕生日にもらおうなんて」
「今はなんでもいいって設定だろうが!(笑)だから、あえてお前の言うその『半年先まで保っているであろう欲望』をさらけ出したんだよ!(笑)」
「しかしながら実用的なものだね」
「俺は基本的に実用的なものが好きなんだ。食べ物とか」
「それはあまりにもダイレクトすぎるような・・・」
「まぁでもやっぱり使えるものは嬉しいっしょ。そう!大事なのは相手が喜ぶってことなんだよ!」
「プレゼントの醍醐味ではあるね」
「そんでこれは俺がいつも他人にプレゼントする時にこだわっていることなんだが、『買おうとは思わないけど、あったら嬉しいもの』を考える」
「ほうほう。例えば、今までどんなものをプレゼントしたんだい?」
「旅行券とか、新作のゲームソフトとか、アイスのギフト券だったりとか。人によってカテゴリが違うんだろうけど、それを探すのもまた楽しいわけよ」
「プレゼントは贈り手としての楽しさもあるね」
「そうそう。それに、相手が喜んでくれるっていうのがまた嬉しい。プレゼントって基本そこなんじゃないの?相手に喜んでもらいたいっていうのが」
「じゃないとプレゼントなんて習慣はないだろうしね」
「ということで、来年は期待しているぞ」
「なにがだい?」
「マッサージ機」
「・・・」
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