「ただいま〜」
「おかえり」
「・・・」
「玄関の電灯が切れていたようだけど?」
「ん?部屋のか?」
「いや、この建物の電灯だよ。ポスト前の」
「ああ、それか。それならもう管理会社に電話した・・・って、なんでお前がそんなとこチェックしてんだよ!(笑)」
「入り口が暗いと、建物全体が暗く感じちゃうからね。出迎えはやはり明るいほうがいい。それにしても、まめにそういう連絡はするんだね」
「ん〜、管理会社の人もいつもこの建物に来てるわけじゃないからな。それならこっちから連絡したほうが早い。お前がいうとおり、入り口が暗いとあんまりいい気分しないし」
「どこにでもそうやって世話を焼いてくれる人はいるもんだね。君が団地住まいになったら、きっと主婦グループの中心になりそうだ」
「なんで主婦に混ざってるんだよ。(笑)」
「まぁ気がついたことをすぐに行動に移すのはいいことだ。さぁ、今日も一枚頼むよ」
「そんな難しいことでもないしな・・・ほれ」
「『家から閉め出されてしまったときのことを話してください』」
「なんで閉め出されたことがあるって前提なんだよ・・・」
「小さい時は、怒られると閉め出されるものではないのかね?」
「一概にそうとも言えんさ。現に俺とか閉め出されたことないし。(笑)」
「なんと」
「自分で言うのもなんやけど、あんまり悪いことをするような子じゃなかったと思うんやってな・・・。躾って意味で叱られる時とかはあったけど、悪さをして追い出された〜とかってないかも。うちのバンドのベースはよく外に出されて鍵閉められてたみたいだけど。(笑)」
「鍵を閉められたり、どこか物置や蔵に閉じ込められたりというのは、当たり前にありそうだけどねぇ」
「でもさ、子ども心にそんな思いしたらめっちゃトラウマにならん?どこからも入れずに真っ暗な夜に外に出されるんやで?そんなん絶対に『ごめんなさい〜!!!』ってなるわ(笑)」
「そういうので閉所恐怖症や、暗闇恐怖症になる人は実際にいるみたいだね」
「そらそやろ〜。子どもながらに感じる怒られたという罪悪感+暗闇や閉所の恐怖。これは怖いで。あ、そういえば・・・」
「ん?」
「夜の外が怖いってので思い出したけど、締め出されてはないんやけど、家出したことがあってさ。(笑)」
「家出?」
「5歳か6歳くらいやったと思うんやけど、なんか母ちゃんかなんかとケンカして、『もういい!家出する!』って言って、外に出てったことがあるんよ。(笑)家出というか、ただ家を飛び出したっていう。外はもちろん暗くて、しかもそん時北海道に住んでてさ、季節は冬やったんよ。もう雪降りまくりんぐの積もりまくりんぐで。(笑)それで、部屋着のまま飛び出したから、寒くて寒くて。(笑)」
「幼いながらの衝動だったんだろうね」
「まさにそれよ。勢い。でも、子どもながらにちょっと意地があるわけよ。『絶対に帰るもんか!』みたいなさ。寒くて震えながらそんなこと思ってて。(笑)そんで、近所に裏山があったんやけど、そっちの方行ったらさ、山がそびえ立ってるわけよ。暗闇の中に。なんかしらんけど、それがめっちゃ怖くて」
「巨大な山影は確かに雄大で、ある種の畏れを感じさせるだろうね。自然の偉大さだ」
「そんで、速攻帰った。(笑)その暗闇の山影見たら、意地なんてぶっとんだね。(笑)『ごめんなさい!』も何も言わずに当たり前のようにして家に帰ったわ。(笑)」
「ご両親はなにも言わなかったのかね?」
「う〜ん、あんまり覚えてないけど、なにも触れてこなかったような気がする。子どもながらの意地やプライドを尊重してくれたと思っておこう。(笑)」
「小さい頃の思い出というのは、やはり今でも記憶に残っているものなのだね」
「そうだな。前も話したかもしれんが、やはり楽しいことや嬉しいことよりも、恐怖や痛みなんかの方が強く残っているかも」
「それはきっと楽しいことや嬉しいことがたくさんあったからだよ。だからこそ、たまに訪れる恐怖や痛みのインパクトが残る」
「うむ。そう思っておくことにしよう」
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ゥチが小学校低学年くらいの時に、お姉ちゃんと大喧嘩したんです。
ソレでゥチがお姉ちゃんがクリスマスにお父さんからもらった(すでにサンタさんゎ信じてないっていう…)大事にしてたおもちゃを家の外に投げたら。。。
お父さんまで怒らせちゃって( ̄皿 ̄;;
我が家のもぉ使ってない小屋の明かりのない狭い部屋に閉じ込められて。。。
近所迷惑やったでしょうね…大泣きしましたょ。
で、あんまりにも大きな声で泣いてるから可愛そうに思ったらしく、当初ケンカしてたはずのお姉ちゃんが助けてくれたっていう(^_^;)
でも鍵の開け方がわからなかったから、お姉ちゃんが呼んできた近所の人に助けてもらったっていう…
恥ずかしすぎるエピソードです忘れられません