「ただいま〜」
「おかえり」
「お前・・・いっつもここにいるのか・・・?」
「そうでもないよ。昼間は出かけることもある」
「出かけるってどこにだよっ!(笑)」
「恵比寿とか、中目黒とか」
「やけにオシャレだな・・・」
「こう見えても色々と忙しい身でね。まぁ、夜は大抵ここにいるが」
「お前が出迎えてくれる嫁さんに思えてきたよ・・・」
「それはこっちがゴメンだ。さぁ、今日もカードを引いてくれたまえ」
「んなこたわかってるわい・・・ほれ」
「『学生時代で一番良かった年は、いつですか?詳しく話してください』ふむり」
「学生時代か〜」
「君は普通の高校に通っていなかったんだよね?」
「誤解を生むような言い方をするな・・・。(笑)高専って言って、高校と短大が一緒になったような学校に通ってたんだよ。正式には福井工業高等専門学校って言って、完全に工業系の学校だな。でも、国立の学校で、入学するのは結構難しかったんだぞ」
「よく入れたね」
「まぁ、中学校の時はそこそこできたからな。中学校の『時』は・・・って、そんなことはどうでもいいんだよ!」
「うむ。それで、その高専時代が一番良かったのかね?」
「良かった〜って言うと、なにが良くて、なにが悪かったかってことになるから、そういう判断じゃないんだけど、でも18歳くらいの頃が一番楽しかった印象が残ってるな」
「ほう」
「高専ってさ、ぶっちゃけ大学みたいなところでさ、生徒の自主性を重んじる校風なんだよ。だから、バイトとか服装とかも結構自由でさ。学業は学業でちゃんとするなら、その他は自分の責任の取れる範囲で自由にしなさい〜って感じで。でも、今考えると、教官とかも『先生』というよりかは『研究者』だから、普通高校の先生のように面倒見てられなかったんじゃないかなって。(笑)」
「まぁ、大学と同じならば、研究の一環としての授業だろうからね」
「そんで、そういう校風だったせいか、車の免許を取るのもよかったわけよ。18歳って言ったら普通は高校三年生で、普通高校だったら卒業間近じゃないとそういうのいけないんやけど、高専だったせいか、もう18歳になる1ヶ月前くらいから車校に通うわけよ」
「ふむふむ」
「そんで免許取るんだけどさ〜、免許取って、車に乗るようになると、一気に活動範囲が広がるわけ。それがよかったな〜」
「そりゃあそうだろうね。今まで自転車で1時間かけて行っていたところを20分くらいで行けちゃうんだからね」
「そうそう。もう雨とかでも関係無しでさ〜。俺、誕生日が6月で、比較的早めに免許取ったから、友達とか乗せてどっか行ったり、そういうのもなんか楽しかった」
「それが学生時代一番良かったのかね?」
「良かったというか、めっちゃワクワクしてたな。『おー!これからなんでもできるぞ!』みたいなさ。(笑)その自分の活動範囲が広がるにつれ、それに伴う自分の中の行動エネルギーも自然と高まって。その年に路上に歌うってことも始めたしさ、やっぱ18歳の時の勢いはすごかったような気がするよ」
「10代としても一番勢いのある時かもしれないね。5年間通う学校なら、その中間地点としてなおさら自分の好きなことができたろう?」
「学校の勉強は少しづつ専門的になって難しくなってきたけど、その年には修学旅行とかもあったし、学生会に携わったり、ホント、今考えてもアグレッシヴだったわ(笑)」
「やんちゃな18歳の君は、簡単に想像できそうだね・・・」
「自分で言うのもなんやけど、ホントやんちゃだったね。(笑)でも、あの時にいろいろとぶっとんだことしてたから、今になって多少は落ち着いていられるのかも。今、この歳であのやんちゃさだったらやっていけんと思うぞ。(笑)」
「まぁ『10代をどう過ごしたかで20代の生き方が決まる』という言葉は良く聞くからね」
「そういのってさ、20代前半くらいじゃあんまり気がつかないんだよな。今くらいになってようやくちょっとづつわかってきた、というか」
「全ては自分の糧ということだ」
「ホント、特に学生時代をどう過ごしたかってのは重要だよ。おかげで今じゃ俺もこんな素敵な大人に・・・」
「オホン」
「素敵な・・・」
「ブホン」
「すて・・・」
「エホン」
「・・・」
- 指定なし
- コメント(4)
- トラックバック(1)


ステキですよ(●´∀`●)☆笑