「ただいま」
「おかえり」
「今日はめちゃめちゃ天気よかったわ〜」
「だね。布団を干しておいたよ」
「ありがとう〜、お前は気が利くネコだな〜・・・って、なに勝手にやってくれてんだよ!」
「こんな天気のいい日だからね。もったいないというもんだ」
「あ!ジーンズも干してある!・・・って、やるなら裏返して干してくれよ〜」
「ほう。ジーンズは裏返して干すのかね?」
「そうだよ」
「なぜ?」
「な、なぜって・・・」
「なぜ裏返して干すんだい?」
「いや・・・ぶっちゃけ服屋に勤めていた後輩がそう言っていたから・・・(笑)」
「ふむ。根拠はないと」
「いや!きっとそれなりの理由があるはずだ!」
「まぁ次までにはしっかり調べておいてくれたまえ」
「うん、わかった・・・ってなんか丸め込まれたような・・・」
「いいからいいから。さぁ、今日も質問カードを引いてくれたまえ」
「うむり」
「『迷子になったときのことを聞かせてください』」
「だからさ、なんで迷子になったことがあるって前提なんだよ。(笑)」
「迷子くらい誰でも経験があるものだろう。君はないのかね?」
「いや・・・あるけどさ・・・」
「だったらその話をしてくれたまえ」
「なんか腹立つわ。(笑)え〜、迷子ね。一番印象に残ってるのは、幼稚園の頃だったかな。北海道にいた時だったから」
「どういう場所だったんだい?」
「ベタにデパートやったな。母ちゃんと妹とで行ったと思うんやけど、デパートって言っても親の買い物なわけでさ、ちょこちょこついていくだけやん?でも、おもちゃ売り場を通った時に・・・」
「思わず立ち止まってしまったと」
「そうそう。当時トランスフォーマーが流行っててさ、俺ももちろん大好きで。そんで、そのおもちゃ売り場の店頭にトランスフォーマーがズラーっと並んでるわけよ。そりゃあもう立ち止まらないわけがない、と」
「手は繋いでなかったのかい?」
「手とか繋いだ記憶がないわ。(笑)小さいながらにそういうのは恥ずかしかったんじゃないかな?」
「そして、君は立ち止まったままはぐれてしまった、と」
「あれってさ、ホント気がついたら〜って感じで迷子になるんやね。(笑)おもちゃ見ている時はもう自分の世界なわけよ。『うわ〜』っていう。それがふと覚めたら、周りに知っている人はいなくて」
「それは怖いね」
「そう!めっちゃ怖かった!めっちゃ怖かったんやって!んで、めっちゃ怖かったんやけど、それを必死に表に出さないようにしてた。(笑)」
「どういうことだい?」
「なんかさ、自分自身に言い聞かせてるわけよ。『俺、別に怖くないもんね』みたいに。(笑)内心泣きそうなのに。(笑)」
「ということは、泣かなかったんだね」
「泣きはしなかったな。めっちゃ不安やったけど。(笑)なんで表に出さなかったんやろ。今考えると、自分が迷子になったって認めたくなかったんかもしれんな」
「それで結局どうなったんだい?」
「ここが俺の偉いところでさ、ビビリながらも『ここから離れたらダメだ』って思ってたんやってな。『きっとまた戻ってくる!』と。(笑)」
「それは利口だね」
「そしたら案の定母ちゃんが戻ってきてさ。『なにやってんの〜』って。(笑)俺も内心泣きそうなんやけど、『べつに〜』みたいな。(笑)」
「なんで、そんなに意地を張ってるんだい・・・」
「なんでやろね、あれ。(笑)幼いながらにプライドとかあったんだよ、きっと。迷子になんかなるかよ!っていう」
「迷子の経験はそれくらいかい?」
「そうだなぁ。さすがに大人になってからはないな・・・って、人とはぐれる迷子じゃなくて、知らない街へ行って迷ったっていうのはよくあるけどな。(笑)」
「たしかにそれも迷子だね」
「そんなんやったらしょっちゅうやわ。んで、そん時もなぜか『俺迷ってないよ』的な顔をしてしまう。(笑)」
「変わってないじゃないか・・・」
「確かに。(笑)」
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自分もよくおもちゃとかビデオどか買いまくりました(笑)
それにしてもリーダーの言うとおり子供の目線はいつの時代も
おもちゃですよね